片麻痺になってしまい、爪をうまく切ることができない!
もしくは高齢で体が思うように動かなくて爪が切れない!
このように悩んでいる方はいないでしょうか。
理学療法士や作業療法士の方で、片麻痺患者の爪切りに悩む方もいるでしょう。
今回はこのような、片麻痺を呈した方や高齢で思うように体が動かない方の、爪切りに関する話題です。
爪を切りやすくする自助具を紹介していくため、是非参考にしてください。
片麻痺や高齢者が爪が切れない理由

まずは、片麻痺や高齢になると爪が切れなくなる理由についてです。
片麻痺の場合、単純なことですが片手が上手く使えなくなるため、爪切りに支障がでます。
基本的には、麻痺則の手の爪は、健側の手をうまく使えば、爪を切ることが可能です。
多くの人は、麻痺で手が上手く操作できない為、麻痺ではない健側の手の爪を切ることができずに悩みます。
また、高齢の方は、手の力が入らない、細かい動きができない、このような理由で爪が切れなくなります。
爪切りには力も必要ですし、怪我をしないための細心の注意が必要です。
そのため、不自由な手を使って爪を切るのは難しいのです。
まずはリハビリに励みましょう
片麻痺になって間もない方であれば、まずはリハビリをしましょう。
入院中であれば先生から処方が出てリハビリが行われるはずです。
手の細かな動きの訓練、ピンチ力、握力訓練を行なっていく中で、爪切りが可能になることがあります。
また、高齢による力不足の方も、握力や指の力を鍛えること練習をすることで、爪切りが可能になるかもしれません。
爪切りの自助具を紹介

リハビリをしても爪切りが困難な場合は自助具を検討しましょう。
最近は様々な商品が販売されており、麻痺の方でも爪を切れるように工夫された道具がいくつかあります。
上の画像のような台付き爪切りは、自助具の中でも有名な道具です。
この道具を使えば、麻痺則の指の細かな動きができなくても、腕を動かすことができれば爪を切ることができます。
爪切りが固定されているため、歯の部分に健側の手の爪を入れ、麻痺則の腕で上からレバーを押すことで爪が切れます。
多少細かい動きができる方は、上の画像のようなリング付きの爪切り、少し大きいサイズの爪切りを使うことで爪を切れることがあります。
小さい爪切りよりも、大きな爪切りは操作の難易度が下がります。
また、少し手間はかかりますが、やすりで行う人もいます。
指のピンチ力が弱くて爪を切れないけど、やすりなら使える、このような場合にやすりも選択肢に入ってくるでしょう。
このように、片麻痺を呈している方や高齢者が爪を切るための代用手段はたくさんあります。
それぞれの身体に合わせて自助具を検討しましょう。
足の爪はどうする?

足の爪に関しては、片麻痺の方でもバランス機能が保たれていれば、健側の手を使い両足共に爪を切ることができます。
しかし、手が届かない、前かがみになれないような方は、足の爪を切れないこともあるでしょう。
足の爪に関しても、手が届かない人も爪が切れるよう、工夫された道具が販売されています。
しかし、目から足までの距離は遠く、上手く使用できない人もいるでしょう。
その為、自助具を使っても足の爪が切れない場合は、誰かにお願いして切ってもらうなど、他者の協力が必要になることが多いです。
まとめ
今回は片麻痺を呈した方や高齢者の爪切りに関する記事でした。
半身麻痺により片手が不自由でも、自助具を使用することで爪を切ることができます。
リハビリで機能に伸び悩んだ時は、自助具の検討をしてみましょう。
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