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皆が悩む作業療法士の歩行訓練について!あなたは何をしていますか?

訓練・勉強法など

「手はしっかり動くし、あとは歩行だけ」
「でも歩行に向けた訓練って何をすればいいの!?」

このような悩みを抱えた作業療法士の方はいないしょうか。
私自身、入職1年目の頃、上記の悩みを抱えていました。

作業療法士として仕事をしていると、あとは歩行が獲得できれば解決、クライアントも歩行しか望んでいない、という状況に陥ることがあります。

そんな時「歩行訓練って何すればいいの?」このように悩む新人や学生は多いように感じます。
今回は作業療法士が行う歩行訓練について解説していきます。
実習生や新人の方は是非参考にしてください。

本記事の内容
  • 作業療法で行う歩行訓練
  • 目標が歩行のみの時の対応

作業療法士がリハビリで行う歩行訓練

作業療法士がリハビリで行う歩行訓練

作業療法で行う歩行訓練には以下の例が挙げられます。

  • 理学療法士に相談して歩行訓練を行う
  • 自宅を想定した場面での歩行訓練
  • 応用的歩行訓練
  • 屋外歩行訓練

大きくこの4つの方法があると考えます。
それでは具体的にどのように訓練を進めれば良いのでしょうか?
それについても解説していきます。

理学療法士に相談して歩行訓練を行う

理学療法士同様に杖歩行やフリーハンド歩行の獲得を目指し、身体機能訓練を行うのが方法の一つです。

作業療法士といえど、クライアントのニーズが歩行で、自宅復帰や社会参加のために歩行が必要ならば、歩行獲得に向けた機能訓練をするべきです。
しかし、作業療法士は歩行に関する知識がどうしても乏しくなりがちです。

まずは書籍などで歩行について学んでみましょう。
歩行に関しては運動学や動作分析の書籍で学ぶことができます。

それでも、普段歩行訓練に慣れてない場合は訓練に役立てるのが難しいかと思います。
その為、担当の理学療法士に相談をして訓練を行うのが有効です。

PTが今どんな姿勢での歩行を目指しているのか、どこの筋力が必要なのか、等を情報収集します。
それを参考に訓練を行なってみましょう。

やはり、歩行においては理学療法士が詳しいため非常に心強いです。
「上肢や高次脳は問題なくて、OTでも歩行訓練したいんですけど、何を意識してやればいいですか?」と言った感じで聞いてみましょう。
理学療法士は身体機能に関して特に詳しいので、こう言った情報共有は非常に勉強になります。

自宅を想定した歩行訓練を行う

自宅の環境を再現した歩行訓練も必要です。

自宅でテーブルや棚をつたい歩きするならば、家具のある場所でのつたい歩きの練習、浴室内を想定した壁伝いとシャワーチェアの背もたれを使った歩行練習など行います。
自宅に段差があるのであれば、歩きながら段差を跨ぐ練習なども必要です。

基本中の基本にはなりますが、まずはクライアントや家族に自宅の環境を詳しく聴取し訓練に役立てます。

応用歩行訓練

応用的な歩行訓練も実施します。
普段生活をしていれば、歩きながら物を取る、歩きながら物を拾う、何かを持ちながら歩くと言った場面に遭遇します。

このような場面を想定して歩行訓練を行います。

以下に例を挙げます。

  • リハ室内にアクリルコーンを配置して、歩きながらそれを集める練習
  • お手玉を床に配置して、歩きながらそれを拾う練習
  • 買い物を想定して荷物を持って歩く練習
  • 掃除機を掛けながら歩く練習

上記のような応用的な訓練を行います。
こちらもクライアントの生活に合った訓練を行うと有効です。

真っ直ぐ歩くことはできても、このような応用歩行が苦手なクライアントもたくさんいます。

ある程度、直進歩行が出来るのであればこういった歩行練習も訓練も取り入れていきましょう。

屋外歩行練習

クライアントの中には日常的に屋外を歩く方もいます。
買い物で数十分歩く方もいれば仕事で長時間歩く方など様々です。

屋外歩行も理学療法士中心に行なっている場合がありますが、屋内歩行と比べて注意力が必要となる為、作業療法士も評価・訓練を行うべきです。

外を歩くときは車や信号、人に気を遣って歩く必要があります。
また、屋内に比べて外は不整地な場所が増える為、バランスを保つのが難しくなります。

そう言った、外でのバランスの様子や、リスク管理、気遣いを確認するためにも歩行訓練は有効です。

歩行が最優先ならPTに単位の割合を相談してみよう 

リハビリ時間の割合も相談しよう 

リハビリ時間の割合も相談しよう 

ここまで解説したように、作業療法士が行える歩行訓練も沢山あります。
しかし、クライアントに必要な能力が、本当に歩行だけなのであれば作業療法士のリハビリ時間を減らして、理学療法士のリハビリ時間を増やすのも方法のひとつです。


歩行能力の向上にはやはり理学療法士の力は欠かせません。
理学療法士のリハビリ時間を増やした方が、クライアントの効率的に機能向上を目指せる場合もあります。
人員的に可能なのであればそう言った提案もしてみましょう。

まとめ

今回は作業療法士が行う歩行訓練について紹介しました。
参考になったでしょうか。

作業療法士もクライアントのニーズがあるならば歩行訓練は行っていくべきです。

歩行訓練を進めるのが難しければ担当の理学療法士に相談して訓練に取り入れてみましょう。
自宅内を想定した歩行、物を拾いながら歩くなどの応用的な歩行訓練が必要な場合もあります。

歩行に力を入れて訓練を勧めたいのであれば、理学療法士の単位の割合を増やすのも手段のひとつです。

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