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なぜ給料が安い?理学療法士・作業療法士が収入を上げる方法

給料や待遇

理学療法士・作業療法士を目指そうと考えている方、「給料が安い」という噂を聞いて不安を感じていませんか?
もうすでに理学療法士・作業療法士として働いていて、今後の給料に不安を感じている方もいるはずです。

今回は理学療法士・作業療法士の給料について解説していきます。

本記事の内容
  • 理学療法士・作業療法士の給料は本当に安いのか
  • 給料が安いと言われる理由
  • 生活は困難か
  • 給料UPの方法

この仕事は人の為になる、非常に素敵な職業です。
しかし、給料や待遇が良くないと言う声が多く、どうしても不安を感じてしまいますよね。
本記事の後半では給料UPの方法まで紹介しているため是非参考にしてください。

理学療法士・作業療法士の給料は本当に安いのか

理学療法士・作業療法士の給料は本当に安いのか

理学療法士・作業療法士の給料は安いです
私は実際に働いて体感しています。

厚生労働省の職種(大分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)にて、令和2年の理学療法士・作業療法士の平均給料が分かります。

平均年齢33.9歳、従業員が10人以上の職場での給料は以下になります。

  • 月収:29万円
  • 年間賞与:70.2万円
  • 年収:418.9万円

これに対し、日本の平均給料は国税庁の民間給与実態統計調査にて、433万円(平均年齢46.8歳)となっています。

このように理学療法士・作業療法士の給料は日本の平均よりも安い傾向にあります。


理学療法士・作業療法士のデータは平均年齢が若いからそこまで安くないのでは?
と思う方もいるかもしれませんが、理学療法士・作業療法士の性質上年収を10万円上げるのも簡単な事ではありません。

また、理学療法士・作業療法士になる為には、かなりのお金がかかります。
大学、専門学校の学費は400万~700万円程度です。
掛かる費用に対するリターンが少ないとも感じます。

実際に自分は上記で紹介したような額は貰えていません。
周りの友人の給料の話も考慮すると、年収400万円を超えている人は少ないように感じます。
上記で紹介した額はあくまで平均値になります。
給料設定を安くしている職場も多く、給料の中央値はかなり低いことが予測できます。

手取りはもっと安い 

ここまで紹介したのはあくまで総支給額です。

日本は源泉徴収制度により、給料から税金や社会保険料が天引きされます。
実際の手取りはもっと安くなるため、心構えしておきましょう。

理学療法士・作業療法士の手取りについては以下の記事で詳しく解説しています。
手取りの方も気になる方はチェックしてみてください。

女性の場合は給料は悪くない

実は、女性の給料は男性に比べると悪くない傾向にあります。

理学療法士・作業療法士の仕事は資格の影響もあってか、男女で収入に大きな差がないのが特徴です。
もちろん、パートや時短で働くと給料は安くなりますが、正社員で働く場合は男性と同じくらいの給料が貰えます。

自分の妻も作業療法士の為、助かってます(笑)。

理学療法士・作業療法士の給料が安い理由は昇給の少なさ

理学療法士・作業療法士の給料が安い理由

理学療法士・作業療法士の給料が安い理由は昇給の少なさにあります。

実は理学療法士・作業療法士の初任給は悪くありません。
初任給に関しては以下の記事で解説しているため、気になる方は是非。

昇給がかなり低く、初任給が悪くなくても給料が伸びないのが原因です。
理学療法士・作業療法士の昇給は年に数千円程度です。
私が以前働いていて職場では2000~3000円程度でした。

この昇給の低さにより、年を重ねるほど、同世代の人たちと給料の差が広がっていきます。

理学療法士・作業療法士の昇給が少ないのは仕方ないこと 

日本の診療報酬の制度上、昇給が少ないのは仕方ないとも考えられます。

理学療法士・作業療法士の仕事はクライアントのリハビリを行うことで収益が発生します。
この収益は1単位(20分)で何円と国で定められています。

その為、だれがリハビリを行っても20分リハビリをすれば収益は変わりません。
リハビリでどれだけクライアントの体を良くしても、病院や施設自体の売り上げは変わらないのです。

こういった性質上、昇給しにくいのは致し方ないのかもしれません。

理学療法士・作業療法士の給料で生活はできる? 

理学療法士・作業療法士の給料で生活はできる? 

給料が安い理学療法士・作業療法士ですが、生活は可能なのでしょうか。
生活背景によって異なるため、以下の表にまとめてみました。

1人暮らし余裕、ちょっとした贅沢も可能
夫婦・同棲共働き推奨
夫婦・子供1人共働き必須
夫婦・子供2人共働き必須、生活は結構大変

1人暮らしであれば正直生活は余裕です。
少し高い服を買ったり、たまに高価なご飯を食べたりするこも可能です。

夫婦や同棲生活となると、1人の給料では少し大変になります。
夫婦、同棲世帯は共働きが推奨されます。

夫婦で子供がいる場合、よほど給料が高くない限りは共働き必須と言えます。
私が働いてきた職場にも子供がいる方はたくさんいましたが、どの家庭も共働きで生活していました。

子供が2人の場合、当たり前ですが金銭的にはさら厳しくなります。
子供2人になるとお金の面は結構大変だと先輩夫婦達からも聞いています。

理学療法士・作業療法士同士の共働き夫婦は多い

実は理学療法士・作業療法士同士の夫婦はかなり多いです。
私自身も作業療法士夫婦になります。

お互いが理学療法士・作業療法士だと、給料や待遇面の理解をし合えるため生活は行いやすいです。

また、夫婦で理学療法士・作業療法士の場合、世帯年収はそこまで悪くないように思えます。

理学療法士・作業療法士同士の夫婦の収入については以下の記事で紹介しているため是非参考にしてください。

理学療法士・作業療法士が給料を上げる方法 

理学療法士・作業療法士が給料を上げる方法 

ここまで理学療法士・作業療法士の給料が安い件について紹介してきました。
最後は少しでも給料を上げる方法について解説していきます。

理学療法士・作業療法士が給料を上げる方法は以下です。

  • 役職に就く
  • 給料が高い職場に入職・転職する
  • アルバイトをする
  • 副業をする 

給料を上げる方法としてはこのような手段があります。
それでは詳しく解説していきます。

役職に就く

まず、職場での給料を上げる一番の方法は役職に就くことです。

先にも述べましたが、理学療法士・作業療法士の1年ごとの昇給は微量になります。
しかし、役職手当は少し高めに設定されていることが多く、大幅な給料アップを目指すことができます。

職場の上層部の層が薄い場合なんかは役職を目指しても良いかと思います。

給料が高い職場に入職・転職する

職場によって給料や待遇は異なります。

その為、相場よりも給料が高い職場もあるのです。
そういった給料の高い職場を狙った就職活動、転職活動をする方法もあります。

転職に関しては転職サイトや転職エージェントが非常に便利です。
マイナビコメディカルなどの理学療法士・作業療法士に特化した転職エージェントも増えてきているため、転職を考えるときは非常にお勧めです。
実際に私もマイナビコメディカルを利用したことがありますが、親身に相談に乗ってくれて非常に話しやすかったのを覚えています。


また、良い待遇の職場であっても転職サイトや転職エージェントの求人に載っていない場合があります。
気になる施設や病院のホームページのチェックなども職場探しには有効です。

給料が高い作業療法士の職場の特徴を、以前に紹介しているためこちらも是非。


アルバイトをする 

職場の給料だけでは満足できないという方はアルバイトをしてみるのも手段のひとつです。

理学療法士・作業療法士はデイサービスや訪問リハビリでアルバイトをすることができます。
時給も悪くありません。

職場がバイトOKなのであれば検討しても良いでしょう。

副業をする 

アルバイトの他に副業という手段もあります。

ネットを通じて動画編集やライティング、WEBデザインなどで収益を得ることが可能です。
クラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングサイトで案件を受けることができます。

自分のスキルを磨いて個人で稼いでみるのも良いですね。
実際に私はライティングで副業をしていた経験があります。
自宅で働けるっていいですね(笑)。

以前に読んだ副業と転職でキャリアアップしていく「転職と副業のかけざん」という本が、面白かったですね。リハ職とは少し違う業種の話ですが参考になります。

大切なのは給料だけではない 

最後に、ここまで散々給料の話をしてきましたが、仕事や生活をしていくうえで大切なのは給料だけではありません。

給料以外にも生活の幸福度を上げる要素は非常に沢山あります。

「科学的な適職」という、様々な研究結果から、満足度の得られやすい職場や職種の特徴を解説した書籍では、給料UPで満足度を上げるのは非効率的とされています。

自身の価値観に合わせて、転職などをしましょう。

まとめ 

今回は理学療法士・作業療法士の給料について解説してきました。


正直、理学療法士・作業療法士の給料は安いです。
昇給率の低さが低給料の原因となっています。

1人暮らしであれば生活は全然可能ですが、夫婦生活や子供がいる生活となれば共働きが必要です。

理学療法士・作業療法士にも少なからず給料を上げる方法はあります。
転職や副業などを検討して生活を豊かにしていきましょう。

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