理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の方で、転職をしたいと考えている方も多いことでしょう。
昔と違い、最近は転職が当たり前の時代になっています。
転職がキャリアアップや給料アップに繋がるのも珍しいことではありません。
しかし、転職の方法が分からない、求人の探し方がわからない、といった方も多いはず。
転職経験のない方が、流れや求人探しの方法が分からないのは仕方のないことです。
本記事ではそのような方に向けて、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の転職の流れ、求人の探し方について解説していきます。
最近は転職サイト、転職エージェントのサービスが増えており、これらのサービスを有効活用することで、スムーズな転職につながります。
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の転職の流れ
それでは、まず初めに転職の流れについて確認していきましょう。
転職は次のような手順で進めていきます。
- 転職したい場所を決める
- 履歴書・職務経歴書を作る
- 転職試験に応募する
- 面接の準備をする
- 入職時期に合わせて退職・引継ぎをする
このような流れで転職活動を進めていきます。
応募したい求人を見つける
まずは応募したい求人を探しましょう。
自分の価値観に合った求人が見つかれば、応募に向けて次の行動に移ります。
中々、価値観にあった求人が見つからな場合は、次に解説する、履歴書や職務経歴書づくりを並行して行っておきましょう。
履歴書・職務経歴書を作る
応募したい求人が見つかれば、転職に向けて履歴書や職務経歴書を作ります。
履歴書や職務経歴書を元に書類審査が行われるため、しっかりと作るようにしましょう。
多くの企業が、書類審査を一次選考にしています。
志望動機、退職理由、職歴、これらが充分に伝わるように作成する必要があります。
求人に応募する
書類の準備ができたら応募をしましょう。
応募方法は転職先によって異なります。
郵送の場合もあればデータで履歴書や職務経歴書を送る場合もあります。
求人票やホームページなどで確認をしましょう。
面接の準備
もしも書類審査が通ったのであれば面接の準備をします。
リハビリ職の転職試験は、書類審査後に面接を行うケースが多いです。
面接で聞かれそうな内容の返答を書き起こしておく、実際に声に出して練習する、などの準備が大切。
転職エージェントを利用している場合は、アドバイザーが面接練習に付き合ってくれます。
エージェントを使っていない場合、家族や友人に面接官役をしてもらい練習をしましょう。
また、職場によっては面接だけでなく、筆記試験を行うところもあります。
筆記試験がある場合は、そちらの対策も必要です。
入社時期に合わせて引継ぎ・退職する
もしも、試験に合格したら、退職の手続きや引継ぎをしっかりと行いましょう。
退職を伝えるタイミングについても悩む方が多いかと思います。
基本的には早めに伝えておいた方が、職場としては助かるでしょう。
しかし、引き留められて中々やめられない場合は、転職が決まってから「転職先が決まったので辞めます」と伝える方法もあります。
就業規則に退職時の規定が書かれている為、規定に合わせて退職を伝えるタイミングを考えましょう。
理学療法士、作業療法士の退職の流れについても当サイトで紹介しているため、そちらをご確認ください。
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の求人の探し方
それでは、理学療法士、作業療法士の求人の探し方について解説していきます。
主な方法は4つ。
それぞれの特徴も交えて解説していきます。
転職サイト
まずは転職サイトでの求人探し。
転職サイトは、最近は当たり前のようにみんなが活用しています。
ネットで求人を検索すると、上位に表示されることが多いです。
転職サイトにはさまざまな求人が載せられています。
また、検索機能もあり、職種や場所、給料なども指定して検索することが可能。
自分の価値観に合った求人を効率的に探すことが可能
また、転職サイトによっては、サイト独自のフォーマットで履歴書や職務経歴書を作ることができ、そのまま職場に応募できるといった便利な機能もあります。
求人数の多さ、使い勝手の良さからおすすめなのはindeedです。
ぜひ一度試してみてください。
転職エージェント
転職エージェントに登録すると、担当のアドバイザーが転職の支援をしてくれます。
具体的には次のようなサービスを受けることが可能。
- 求人紹介
- 転職先とのやり取り
- 面接の日程調整
- 書類添削
- 面接練習
このようにさまざまな支援をしてくれるのです。
面接の日程調整をしてくれるため、複数社に応募するときには、非常に助かります。
また、面接や書類は転職の合否に大きく影響するため、これらの指導をしてくれるのも非常役立つサービスです。
難点は合わないアドバイザーが担当になってしまう可能性があること。
人対人なので、どうしても相性が合わないといった事例は発生してしまいます。
気になる病院や施設のホームページで採用情報を確認する
転職サイトや転職エージェントに求人を掲載していない企業もあります。
そのため、気になる施設や病院がある場合、転職エージェントや転職サイトに求人が出ていなくても、ホームページにアクセスして採用情報を確認してみましょう。
転職サイトなどには載っていないくても、ホームページの採用情報には求人が出ているというケースも少なくありません。
また、ホームページに採用情報がなくても、問い合わせをしてみると採用情報を教えてくれることもあります。
気になる施設や病院がある場合、直接問い合わせてみるのも有効な手段です。
ハローワーク
ハローワークは就職を支援してくれる機関。
転職エージェントは一般企業が行っている事業ですが、ハローワークは公的な機関となります。
また、転職エージェントの場合は、IT系特化、医療系特化といったように会社によって紹介している職種や業界が異なります。
しかし、ハローワークでは満遍なく職種を扱っており、求人数が多いのも特徴です。
職業紹介の他にも、職業訓練の支援、セミナーの案内、書類や面接の指導まで行ってくれます。
ハローワークは主に地元の求人を紹介している傾向にあるため、地元での転職を考えている人は相談をしてみると良いでしょう。
転職先を探すときはサービスを複合的に利用しよう
ここまで、転職先を探す方法として、転職サイト、転職エージェント、ホームページ、ハローワークを紹介しました。
どれを使えばいいのだろう、と悩む方もいるかもしれません。
おすすめは、それぞれのサービスを複合的に利用すること。
どれかひとつのサービスだけでなく、沢山のサービスや方法を試すのです。
色々なサービスを使うことで、理想の求人を見つけられる可能性は高くなります。
仮に、転職エージェントやハローワークに相談をしていたとしても、必ず利用していた転職エージェントやハローワークを経由して転職しなければいけないということはありません。
もしも、自身で応募した求人に合格したのであれば、転職先が決まったことを素直に伝えれば良いだけです。
転職エージェントやハローワークも扱っていない求人は紹介することはできません。
より良い求人を見つけるためにも、転職エージェントやハローワークで相談しつつ、自身でも転職サイトなどで転職先を探すようにしましょう。
転職をするときは価値観をまとめてから行動しよう
ここまで、転職先の探し方について解説してきました。
求人を効率よく探すのは非常に大切なこと。
しかし、それ以前に、まずは自分の転職の軸を固めることが重要です。
- なぜ転職したいのか
- 転職先に求めるものは何か
- お金や休みなど重要視したいことは何か
- 働きたい領域はどこか
などなど、自分の中で、仕事に対する価値観をまとめる必要があります。
この軸が定まっていないと「求人を見てもどこもしっくりこない」「転職してみたけど思っていたのと違った」などの状態に陥る可能性があるのです。
このようにならない為にも、まずは転職に対する価値観を固めるのが大切。
優先的に求めたいものは何なのかを、はっきりとさせましょう。
転職する上で、何を重要視すればいいか分からない方には「科学的な適職」という書籍がおすすめ。
仕事の満足度が高くなる要素について、いろいろな研究結果を元に解説してくれています。
自分の仕事に対する価値観を改めるきっかけにもなります。
転職する時の注意点
最後に転職をする上での注意点について解説していきます。
転職で失敗しないためにも、次に紹介する項目を意識しましょう。
何となくで転職しない
転職理由は人それぞれ。
しかし、「周りが転職し始めたから」「今の職場で3年経ったからとりあえず違うところに」などのように、何となくの転職は失敗のリスクを引き上げてしまいます。
前述した通り、転職は軸を固めることが大切。
理由や目的が不明確な状態で行動するのはあまり得策とは言えません。
焦ってしまう
焦って転職先を選ぶのも危険。
焦っているときは視野が狭くなったり、判断力が鈍くなってしまいます。
良い求人と出会うためには、タイミングも大切。
今出ている求人で良いところがなくても、1ヶ月後、2ヶ月後には自分の求めている求人が見つかるかもしれません。
すぐに転職する必要がないのであれば、焦らず求人が沢山出る時期まで待ってみるのも良いでしょう。
情報収集を怠らない
情報収集を怠らないことも大切。
一見良いと思った求人でも、口コミが悪かったり、離職率が高かったり、残業がかなり多かったりする可能性があります。
求人情報をしっかりと確認するのはもちろんのこと、知人伝いでの情報収集、エージェントへの質問なども怠らないようにしましょう。
また、実際に職場見学に行った際に、気になる点を質問することも大切です。
勤めてから後悔しないためにも、下調べをしましょう。
転職時に貰える給付金の申請を忘れずに
転職をする際、給付金が貰える可能性があります。
特に、退職後すぐに次の職場で働く訳ではなく、無職の期間がある場合は、給付金の対象となる可能性が高いです。
例えば、失業保険、再就職手当など。
実は日本には退職者を支援する給付金制度がたくさんあります。
当サイトでは、退職後に貰える給付金についても解説している記事があるため、そちらもご確認ください。
まとめ
本記事では、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の転職先の探し方について解説してきました。
ハローワークや転職エージェント、転職サイトなど、さまざまな方法で求人を探すことは可能です。
求人を探す際は、複数のサービスを複合的に利用することをおすすめします。
それぞれで扱っている求人は異なるため、色々なサービスを利用することで、よりたくさんの求人をすることができるのです。
また、転職をする際、何となくの転職や焦って転職先を決めてしまうようなことは避けるようにしましょう。
しっかりと自分の価値観をまとめたうえで転職活動に取り組みましょう。
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