理学療法士・作業療法士として、総合病院で働こうか迷っている方は多いかと思います。
私自身は、新卒で総合病院に勤めて働いた経験があります。
今回は私の経験談も交えて、理学療法士・作業療法士が総合病院に務めるメリットとデメリット、総合病院に勤めることはおすすめできるのかを解説していきたいと思います。
これから働く方や転職を考えている方は是非参考にしてください。
総合病院の特徴
そもそも総合病院にはどのような特徴があるのでしょうか?
なんとなく『総合病院=大きい病院』というイメージがあるかと思いますが、もう少し詳しい特徴を紹介します。
総合病院には以下のような特徴があります。
- 病床数が多い
- 診療科の数が多い
- 地域の中心となっている
- 二次救急以上の所が多い
一般病院やクリニックに比べるとベットの数や対応している疾患の数などが異なります。
また、ICUなどの設備が整っており、重症化する可能性が高い方達を対応しているのも特徴です。
それでは上記を踏まえて、メリット・デメリットについて解説していきます。
総合病院に勤めるメリット
総合病院に勤める主なメリットは以下です。
- 様々な疾患について学べる
- 重症化リスクの高い方のリハビリも経験できる
- 多くの人たちから学ぶことができる
他にもメリットはありますが、今回はこの3つに絞って解説していきます。
様々な疾患について学べる
総合病院の場合、診療科の数が多い為、様々な疾患を呈した方のリハビリを経験することができます。
実際に働くと分かるのですが、入院された方はその時診断された疾患以外にも、既往歴として様々な疾患を呈しています。
その為、多くの疾患の知識やリハビリ経験は非常に役立ちます。
重症患者やリスクの高い患者のリハビリが経験できる
総合病院では重症患者や急変リスクの高い患者のリハビリを経験できます。
そのため、生理学や疾患に対する知識などが身につきやすいです。
また、リハビリをする中でリスク管理についてもたくさん学ぶことができます。
医療従事者である以上リスク管理についてはしっかり学んでおく必要があります。
大切なリスク管理に強くなれる点は総合病院の強みです。
多くの人たちから学ぶことができる
総合病院は規模が大きいため、スタッフ数も自然と多くなります。
そのため、沢山の先輩達から学びを得ることがあります。
セラピストとして成長する上で、様々な人の意見を聞くことは大切です。
職員数が多い分、たくさんの人からアドバイスをもらえるといったメリットがあります。
総合病院に勤めるデメリット
先程は総合病院に勤めるメリットについて解説してきましたが、デメリットもあります。
ここで紹介するデメリットは以下です。
- 肉体的・精神的にきつい
- 人間関係で疲れる
- 忙しい
それでは解説していきます。
肉体的・精神的にきつい
総合病院は肉体的にも精神的にも疲れます。
肉体的な面では、病院自体が大きい分、病棟間の移動が多かったり、重症患者も対応するため介助量も多くなります。
また、急変リスクのある患者も対応するため、細心の注意が必要です。
勉強になる反面、リスク管理をする上で精神的な疲労感も強くなります。
人間関係で疲れる
人間関係での悩みはどの職場でも言えることです。
しかし、総合病院は職員数が特に多い為、関わるスタッフ数も多くなり、人間関係で悩むことは多いと言えるでしょう。
実際に私が総合病院で働いていた時も、1番の悩みはスタッフとの関係性でした。
スタッフ数が多いとやはり考えの合わないスタッフも多くなりますね。
忙しい
私が勤めていた総合病院は忙しかったです。
残業もほぼ毎日していました。
総合病院は患者人数、職員数が多い為、スケジュールが変わりやすかったり、職員間の連携が複雑であったり、患者管理にも時間が掛かることがあります。
振り返ると忙しかったなと思うことは多いですね。
理学療法士・作業療法士が総合病院に勤めるのはおすすめできる?
理学療法士・作業療法士が総合病院に勤めることはおすすめできます。
私自身、総合病院に勤めていた経験は非常に充実していたと感じています。
たくさんの知識と経験を得ることができましたし、転職してからも非常に役立っています。
また、肉体的・精神的にきつかったり、忙しいといったデメリットもありますが、私は社会人として成長する上で良い経験だったのではないかと今では思っています。
特に、成長意欲のある方にとって総合病院に勤めることはおすすめできます。
新卒の方には特におすすめ
まだ興味のある分野や疾患が決まっていない、新卒の方には特におすすめです。
総合病院で様々な疾患や対象者と関わることで、自分の興味のある分野や疾患について気づくことができます。
まだ、今日の湧く分野がない方は総合病院での勤務を検討して良いかと思います。
回復期併設の総合病院はさらにおすすめ
回復期病棟が併設されている職場はさらにおすすめです。
一般病棟と回復期病棟ではリハビリ内容も病棟の仕組みも変わってきます。
私は総合病院に勤めて一般病棟も回復期病棟も経験できて非常に良かったと思っています。
また、院内の一般病棟から回復期病棟に行く場合もあり、対象者の経過を長く確認できることも非常に勉強になりました。
とにかくいろんな経験をしたい方は回復期病棟併設の総合病院は良いかと思います。
まとめ
今回は理学療法士・作業療法士が総合病院に勤める場合のメリットとデメリットについて解説してきました。
総合病院は非常に勉強になる反面、精神的なつらや忙しさも伴います。
良い経験となるため、成長意欲のあるセラピストにはおすすめです。
反対にゆるく働きたい方にとってはあまり向かないかもしれません。
楽な職場の特徴についても以前に解説しているため、気になる方は以下の記事を読んでみてください。
それでは今回の記事はこれで終わりになります。
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