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あなたは違いを解説できる?理学療法士・作業療法士とは?簡単に解説

労働環境・働き方・残業

昨今、高齢者の増加や生産年齢人口の減少により福祉の需要が高まっています。
福祉関係の仕事に就きたいと考える人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は理学療法士・作業療法士という仕事に関して紹介していきます。


最近は良く耳にする職業ですが、いまいち仕事内容が世間に浸透していないのが現状です。
理学療法士・作業療法士に興味があって、その詳細を知りたい方は是非参考にしてください。

 

本記事で分かること
  • 理学療法士・作業療法士の仕事内容
  • 理学療法士と作業療法士の違い
  • 理学療法士・作業療法士になる方法
  • 理学療法士・作業療法士の年収 

 

現在私は作業療法士として働いています。
私の知識・経験から理学療法士と作業療法士の違いに触れながら噛み砕いて解説しています。

理学療法士・作業療法士とは?

理学療法士・作業療法士とは?

理学療法士・作業療法士とは、身体や精神に障害を抱えた人の機能回復に向けた訓練をする仕事です。

骨折や脳梗塞などの病気になってしまった方は、すぐに動くことはできません。

骨折後は手術をしても、過度な疼痛や筋力低下が伴います。
脳梗塞になった後は、身体麻痺認知機能障害などの後遺症が残る可能性があります。

さらに、高齢者となると筋肉や認知機能が低下しやすく、回復に時間も掛かります。
高齢者の数が増加している現代では、理学療法士や作業療法士等のリハビリを必要としている方がたくさんいるのです。


上記のような障害を抱えた人の、麻痺の回復に向けた訓練筋力向上に向けた訓練認知機能改善に向けた訓練等を行うのが理学療法士・作業療法士です。

しかし、理学療法士・作業療法士が目指すところは麻痺や筋力の改善だけではありません。
むしろその先にある「もう一度歩きたい」「家族のために家事がしたい」「仕事に復帰したい」といったクライエントのニーズを達成することです。


そのために歩く練習や家事の練習、仕事に向けた訓練などの様々なリハビリを行います。

 

理学療法士・作業療法士とは、障害や不自由を抱えた方が、もう一度日常生活や社会参加が行えるように手助けをする仕事

 

理学療法士と作業療法士の違い

理学療法士と作業療法士の違い

ここまで、理学療法士・作業療法士がリハビリの仕事であることは大体理解できたと思います。
次に気になるのが理学療法士と作業療法士の違いですよね。

超簡単に解説すると以下のようになります。

理学療法士作業療法士
起き上がりや立ち上がりなどの基本動作歩行の獲得に向けたリハビリをするトイレや入浴などの日常生活家事動作復職に向けたリハビリをする

皆さんお気づきかもしれませんが、理学療法士と作業療法士の仕事内容は非常に似ています。
そのため、医療・福祉関係の仕事経験がない人で、違いを説明できる方はおそらくほとんどいないでしょう。

良く耳にするのは理学療法士が足のリハビリで、作業療法士は手のリハビリといった内容です。
確かにこれは間違っていないのですが、実際の現場では理学療法士が手のリハビリをすることがあれば、作業療法士が足のリハビリをすることもあります。


もっと分かりやすくなるように、理学療法士と作業療法士それぞれの特徴についてもう少しだけ詳しく解説していきます。

 

理学療法士

理学療法士は障害を抱えた方の基本動作(寝返り、起き上がり、座る、立ち上がる、立位保持)、歩行の再獲得に向けてリハビリを行います。

リハビリ内容としては筋トレ体操マッサージ物理療法(温熱療法、電気刺激療法など)、麻痺の改善に向けた促通歩行練習などです。
クライエントの回復状況に応じて応用動作も行います。

筋力や麻痺の状態、生活背景などクライエントの特徴に合わせてリハビリを提供します。

作業療法士に比べると、筋肉や関節に関する解剖学的視点、歩行の関する知識や技術が豊富です。

 

理学療法士は筋肉や関節、基本動作、歩行などが得意

作業療法士

作業療法士は日常生活動作(食事、着替え、トイレ、入浴など)、家事(料理や掃除、買い物など)、仕事、趣味の再獲得に向けてリハビリを行います。

食事や料理などの作業活動の獲得に向けたリハビリが作業療法です。

クライエントの生活に必要な作業活動の再獲得に向けて、食事やトイレ動作などの日常生活動作訓練、家事や仕事の獲得に向けた応用動作訓練を行います。

クライエントの身体機能ではどうしても獲得できない動作に対して、福祉用具や代替え案を提案することもあります。

理学療法士に比べ、精神機能面や認知機能面、高次脳機能面に対する知識が豊富なのも特徴のひとつです。

 

作業療法士は精神機能面、認知機能面、生活動作のリハビリが得意

 

理学療法士・作業療法士になる方法

理学療法士・作業療法士になる方法

ここでは理学療法士・作業療法士になるための手順を紹介していきます。

理学療法士・作業療法士になるまでの流れは以下です。

  1. 専門学校・大学に入学
  2. 理学療法士・作業療法士の国家試験に合格
  3. 就職 

大きくこの3つの工程になります。

理学療法士・作業療法士になる為には資格が必要です。
それぞれの資格は異なっていて、理学療法士国家資格と作業療法士国家資格があります。
また、国家試験の受験資格を得るためには専門学校、大学に行くことが必須です。

理学療法士・作業療法士の国家資格取得については以下の記事でもう少し詳しく解説しているため、気になる方は参考にしてください。

理学療法士・作業療法士の資格の取り方!難易度は高い?

 

  • 理学療法士・作業療法士になるには資格が必要
  • 国家試験を受けるには大学か専門学校に行く必要あり
  • 試験自体の難易度は高くない

 

理学療法士・作業療法士の平均年収

理学療法士・作業療法士の平均年収

これから理学療法士・作業療法士になろうか迷っている方は給与面が気になりますよね。

理学療法士・作業療法士の平均年収について調べてみました。
厚生労働省の令和2年・3年のデータでは、理学療法士・作業療法士の平均年収は年齢が30代半ばで420万円台程度と言ったところです。

同年代の他の職種に比べると決して高いとは言えません。
また、私はまだ20台後半ですが、実際にリハビリ職として働いている感覚ではもう少し安い気もしますね。

理学療法士・作業療法士の給料については以下の記事で詳しく解説しています。

理学療法士・作業療法士の給料が低い理由とは?収入を上げる方法紹介

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士に給料の違いはあるのか。

 

 

  • リハビリ職の年収は30歳台半ばで420万円程度(厚生労働省より)
  • 実際に給与を貰っている感覚ではもっと低いようにも感じる
  • 地方はさらに安い

 

理学療法士・作業療法士の就職先

理学療法士・作業療法士の就職先

それでは次に、理学療法士・作業療法士はどのような場所で働いているのでしょうか。
理学療法士・作業療法士の働き場所について紹介していきます。

理学療法士・作業療法士の働き場所は以下になります。

  • 病院
  • 施設
  • 自費診療の事業所
  • 訪問介護事業所
  • 放課後デイサービス
  • 養成学校

新卒で働く多くの人が病院か施設に就職します。
訪問介護事業所や自費診療、養成校などに関しては病院や施設で経験を積んでから転職する方が多いです。

理学療法士と作業療法士で働く場所にも多少違いがあるためそれぞれ解説していきます。

理学療法士の就職先

理学療法士は脳血管疾患や整形疾患、内科疾患などを対象とした身体機能訓練を行う病院や施設で働くことが多いです。

作業療法士と大きく違う点はスポーツ関係の仕事に就く人もいる点になります。

理学療法士はスポーツ関係の仕事で働く人もいる

 

作業療法士の就職先

作業療法士の就職先に関しては、まず理学療法士同様に身体障害を対象とした病院や施設があげられます。

理学療法士と大きく違う点は精神疾患や認知症を対象とした病院や施設で働く人も多い点です。
また、発達領域の放課後デイサービスなどで働く人もいます。

 

作業療法士の大きな特徴は精神疾患を対象とした施設や病院で働くこと

理学療法士・作業療法士の仕事はきつい?大変?

理学療法士・作業療法士の仕事はきつい?大変?

最後は「理学療法士・作業療法士の仕事がきついのか」この疑問にお答えします。
これから働こうと考えている人はこの仕事の大変さは気になりますよね。

私の経験として、働き始めは結構きついですが、慣れが解決することも多いです。
しかし、職場によってはブラックな場所もあるため、異常に大変な可能性もあります。

理学療法士・作業療法士のきつさについては以下の記事でも解説しています。

理学療法士・作業療法士は辛い?実体験を下にリハビリ職の現実を暴露

 

理学療法士・作業療法士の仕事はきついが慣れが解決することもある

 

まとめ

今回は作業療法士と理学療法士の仕事についてやそれぞれの違いを解説しました。

記事のまとめは以下になります。

 

記事のまとめ
  • 理学療法士・作業療法士は障害を抱えた人がもう一度、歩行や日常生活、家事、仕事などが行えるように支援をする
  • 理学療法士は基本動作や歩行の再獲得に向けた訓練が多い
  • 作業療法士は日常生活や家事、趣味を目標に訓練をする
  • 理学療法士・作業療法士の平均年収は他職に比べて低め
  • 理学療法士・作業療法士になるためには資格が必須
  • 資格難易度はそこまで高くない
  • 理学療法士・作業療法士の就職先は病院や施設、自費診療の事業所、訪問介護事業所、放課後デイサービス、養成学校など
  • 理学療法士・作業療法士の転職先は今後少なくなってくるかも
  • 理学療法士作業療法士の仕事は慣れてくるとそこまでキツくない

皆さんの参考になれば幸いです。

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