理学療法士、作業療法士として働いていると、自身のキャリアアップについて悩むことがあります。
「このまま、だらだらリハビリをしていていいのか」
「給料が中々上がらない」
このような不安に駆られることはないでしょうか。
そんなとき、何か追加で資格を取ろうという考えに至る方は少なくないはずです。
追加資格と取れば、周りと差別化できる人間になれるのではないか、と考える方もいるでしょう。
しかし、理学療法士、作業療法士がどのような追加資格を取れば良いのか分からない方も多いはずです。
そこで、本記事では理学療法士、作業療法士の追加資格にはどのようなものがあるのか、給料アップやキャリアアップには繋がるのかを紹介していきたいと思います。
基本的に、理学療法士、作業療法士が追加資格を取ったからといって、給料アップやキャリアアップにに繋がるケースは少ないです。
その為、昇給目的で追加資格を取得するのはあまり得策とは言えないのが現状です。
理学療法士・作業療法士の追加資格は豊富
理学療法士、作業療法士の国家資格以外にも、役立つ資格はあるの?
役立つかどうかはさておき、追加資格はたくさんあるよ!
まずはじめに、理学療法士・作業療法士国家資格以外にはどんな資格があるのかを調べてみました。
理学療法士・作業療法士の追加資格には以下のような資格があります。
- 認定理学療法士
- 専門作業療法士
- 福祉住環境コーディネーター
- 認知症ケア専門士
- 認知症介護実践者研修
- ケアマネージャー
- 呼吸療法士
- 心臓リハビリテーション指導士
などのように、リハビリ職の追加資格にはたくさんの例が挙げられます。
思った以上に沢山の資格があると感じたひとは多いのではないでしょうか。
しかし、現場で積極的にこれらの資格を取得しようと励んでいるひとはあまり多いように感じません。
やはり資格取得に、メリットを感じている人は多くないようです。
理学療法士、作業療法士が追加資格を取っても恩恵は少ない
紹介した、理学療法士、作業療法士の資格を取得しても、給料アップやキャリアアップに繋がるケースは少ないのが現状。
資格を取っても給料は上がらない
理学療法士・作業療法士は誰がリハビリをしても、患者や利用者から請求できる値段は上がりません。
これは、先ほど紹介した資格を持っていても同様です。
そのため、給料のアップやキャリアアップには繋がりにくいのです。
資格を取得していることで、請求できる金額が増えるのであれば、会社側も給料を上げてくれるかもしれません。
しかし、職員が資格を持っているからといって売り上げは変わらない為、会社にメリットはないのが現状です。
職場によっては、これらの資格を保持していることで、給料上げてくれる場所もあるかもしれませんが、実際に手当などが追加されているという話はほとんど聞いたことがありません。
資格手当が就くのは作業療法士国家資格に対してのみの場合が多いです。
資格と取っても役職に就ける訳ではない
また、追加資格取得がキャリアアップに繋がるかどうかも別の話。
キャリアアップをどうのように捉えるかにもよりますが、資格を持っているからといって、役職に就きやすいというわけではありません。
勉強熱心だなというイメージを持たれやすくなる程度に考えておいた方が良いでしょう。
実際に資格を保有していないけど役職についている人がたくさんいます。
理学療法士・作業療法士は年功序列の職場が多いです。
長く働いている、もしくは経験年数が上の人が優先して役職につく傾向にあります。
同じ経験年数の人と天秤にかけられた時は、多少資格で評価が上がるかもしれませんが、職場での実績を上げる方が効率的です。
これらから、資格取得が直接役職に就く可能性が高くなることも考えにくいですね。
しかし、キャリアアップに関しては、個人の価値観も関わってくるため、知識、スキルの向上が自身のキャリアアップだと考えている方は所得を考えても良いでしょう。
実際に資格取得により、仕事の幅が増えることは十分に考えられます。
理学療法士、作業療法士の3つのキャリアアップ
そもそもキャリアアップってどうゆうことなの?
キャリアアップは、給料を上げることやスキルを磨くこと、職場で高い地位を築くことなんかを意味するよ。
これは人によってとらえ方が少し異なるけどね。
そもそも、理学療法士、作業療法士のキャリアアップとはどのようなことを意味するのでしょうか。
キャリアアップの捉え方は人によって異なります。
大きな例を、3つ以下に紹介します。
- 色々な経験をして専門技術を磨く
- 給料を上げる
- 職場で高い地位につく
キャリアアップしたいと考えている人達が求めるものにはこの3つが多いです。
専門技術を磨く
この仕事にすごくやりがいを感じている人は、専門技術を磨きたいと思っているかもしれません。
病院や施設のリハビリ、訪問のリハビリなど、さまざまな経験をして、スキルを磨いていくことをキャリアアップととらえている人もいます。
最終的には、個人で働くことも考えているひともいるでしょう。
給料アップ
給料を上げることをキャリアアップを捉えているひとも多いです。
給料は直接生活に関わりますし、この業界での自分の市場価値とも言えます。
役職に就くこと
役職につくことをキャリアアップと考えている人もいます。
役職は職場での地位に直結するため、平社員から主任などに上がった場合、キャリアがアップしたと捉えても良いでしょう。
役職に就くことで、給料のアップに繋がることもあります。
理学療法士、作業療法士の追加資格取得のメリット
ここまでの紹介では資格を取得するメリットがあまり感じられませんよね。
それでは最後に、作業療法士が追加で資格を取得するメリットを紹介します。
資格取得のメリットは以下です。
- 専門知識を深められる
- 臨床で役立つ
- 周りからすごいと思われる
- 転職で役立つ
スキルアアップや臨床で役立つ
この仕事にすごくやりがいを感じていて、スキルや知識を磨きたいと考えている人に、資格取得は向いています。
臨床で役立つ知識や技術を身に着ける良いきっかけとなります。
磨いたスキルや得た知識が役立つ時は、仕事に楽しさを感じることもあるはずです。
このように、専門知識を身に着けることやスキルを磨くことが、仕事のやりがい、楽しさに繋がります。
職場内で勉強熱心というイメージを持たれる
役職に直接繋がるわけではありませんが、勉強熱心というイメージを持たれることは確かでしょう。
職場内でのイメージは良くなるはずです。
もちろん、資格と取っても普段の仕事が疎かでは、評価には繋がりません。
普段の職務を誠実にこなしつつ、資格取得もしていると、勉強熱心、頼れるセラピストというイメージに繋がります。
転職で役立つ可能性がある
さらに、資格保有は転職で役立つ可能性があります。
資格があることで、ライバルとの評価の差に繋がるかもしれません。
また、ケアマネージャーの資格は、働き場所の幅を広げることにも繋がります。
セラピスト以外の仕事ができる点も大きな特徴ですね。
このように、給料アップや役職に就くといった結果は見込めないですが、知識力やスキルアップ、転職で役立つ可能性はあります。
これらをメリットに感じる人は、追加資格の取得を考えてもよいでしょう。
理学療法士、作業療法士が給料を上げるには転職か副業
資格を取っても給料が上がらないならどうすればいいの?
より確実に給料を上げたいのであれば副業や転職がおすすめだよ。
先にも述べましたが、給料をとにかく上げたい場合、資格取得はあまり効率的とは言えません。
しかし、このページを開いている人の多くは、給料を上げたいと考えていることでしょう。
より効率的に給料を上げる方法は、転職や副業です。
転職に関しては、転職エージェントや転職サイトを上手く使うとスムーズに行うことができます。
転職はしっかりと下調べをすることが大切。
さまざまなサービスを有効活用しましょう。
理学療法士、作業療法士におすすめの転職エージェントやサイトも当サイトでは紹介しているため、気になる方はそちらも読んでみてください。
また、転職だけでなく、副業も給料アップの手段になります。
訪問リハビリのバイトでもいいですし、自身でパソコンを使って仕事を受注するのも良い方法です。
個人で仕事をする場合は、クラウドワークスやココナラ、Bizseekなどのサービスをまずは使ってみることをおすすめします。
これらは、自身で仕事を募集したり、仕事を貰う為に応募することができるプラットフォームです。
このようなサービスを使うことで初心者でも仕事を受注することができます。
転職と副業をしながら給料を上げることのイメージが湧かない人は、書籍を読んでみても良いでしょう。
「転職と副業のかけ算」という本は、転職や副業でのキャリアアップについて、実体験を元に解説してくれています。
非常に読みやすくスラスラ読める内容ですので、本に馴染みのない人にもおすすめです。
まとめ
今回は作業療法士のキャリアアップの為の資格について紹介してきました。
資格取得が直接給料アップや昇格に繋がることはほとんどありません。
資格取得のメリットはスキルや知識の向上、転職の時に少し有利なる点です。
もし効率的に給料を伸ばしたいのであれば、転職や副業を考えた方が得策と言えます。
それでは本記事はこれで終わりになります。
当サイトでは理学療法士・作業療法士の実態を紹介しています。
セラピストの方やこの仕事に就こうと思っている方の参考になる記事を発信していきますので、是非、参考にしてください。
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