理学療法士、作業療法士、言語聴覚士は何歳まで働けるのか、このような疑問を抱く方は少なくないでしょう。
リハビリの仕事には動けない人の介助も含まれます。
力や体力が必要な仕事という訳です。
いつまでも今のようには働けない、と感じる人がいるのも至極全うでしょう。
そこで今回は、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士は何歳まで働くことが出来るのかを解説していきます。
基本的に定年まだ働くことはできます。
しかし、年をとった人たち皆が、若い人と同じように働いている訳ではありません。
どのように、どのような場所で働いてるのか解説していきます。
理学療法士・作業療法士は何歳まで働けるのか
リハビリの人って若いひとばっかりだけど、身体を使う仕事だから、年を取るとクビになっちゃうの?
確かに若い世代は多いけど、60歳になってもセラピストとして働いている人もいるよ。
日本の仕組みではそう簡単に解雇はできないしね。
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士は定年まで働くことが可能です。
リハビリスタッフには若い職員が多く、年齢を重ねてからも働く人のイメージが湧かないかもしれませんが、実際に働いている人はいます。
40台、50台で働いている人もいますし、60台でもセラピストとして働いている人を見たことがあります。
現在の日本の法律では社員を簡単には解雇することはできません。
そのため、年齢を重ねることにより、若い人より体が動かせないからといって、首になることは少ないでしょう。
身体的な限界を感じて自分から辞める人は別ですが。
年齢と共に若い人と同じようには働けなくなる
定年まで働くことはできるけど、年を重ねてからも、若い人と同じように働くことは難しいね。
やっぱりそうなんだ…
定年まで働くことはできますが、若い人と同じように働くことはできません。
体力、筋力ともに年を取るにつれて衰えてしまいます。
足腰を痛める人も少なくないでしょう。
特に、リハビリスタッフは移乗や歩行練習などで身体を使います。
あちこち動き回ることもあるでしょう。
年齢を重ねてからも機敏に働くのは困難な場合が多いです。
30台、40台くらいまでは、20台の人と同じように単位取得をしていることが多いです。
その後の働き方は、職場や個人によって様々。
いわゆる窓際職にならないよう、常にスキル磨きはしておいた方が良いしょう。
理学療法士、作業療法士の年をとってからの働き方5選
若い時のように動けないのに、みんなどうやって働いてるの?
役職に就いたり、重い介助は避けるなど、職場や人によって様々だよ。
それでは若いとは言い難い、中年の世代はどのようにして働いているのでしょう。
中には若い人と同じようにやり遂げる人もいますが、そうでない人もいます。
具体的な例を挙げて解説していきましょう。
介助量の重い患者は担当・介入しない
介助量の重い患者の担当は避け、介助量の多くない患者をメインで介入するといった方法です。
年齢やケガにより腰を痛めたスタッフにこのような対応がなされます。
腰を痛めた状態では、介助で様々なリスクがありますからね。
これは年齢関係なく、介助量の多い患者は女性にはあまり振らないようにするなど、職場によって様々な対応がされていますね。
このように、介入する患者を工夫してもらうことで、年をとっても働くことができます。
腰を痛める、身体に不調を感じる、このようなときは上司に相談して、どのような対応とっていくのか相談すると良いでしょう。
外来・通所の利用者メインで働く
外来患者メインで働いている人もいました。
実際に私が見た人は60歳以降に、外来患者の介入を中心に働いていました。
外来や通所の人は、比較的介助量が少ない方が多いです。
重い介助を必要としないのであれば、定年後もリハビリをすることは可能でしょう。
また、自費診療の職場で働くという手もありますね。
役職や管理職をメインで行う
役職や管理職として働くといったパターンは多いです。
医療・福祉業界は良くも悪くも年功序列。
年齢を重ねることで、自然と役職に就くことも多いです。
役職に就いてしまえば、患者介入の頻度は減り、スタッフの管理がメインの仕事となります。
その為、若い人のようにバリバリ動けなくても働くことができるのです。
皆さんの職場も、ある程度年齢が上の人は、リハビリより管理職メインで働いている人が多いのではないでしょうか。
人材育成に携わる
人材育成中心に携わる方もいます。
実際に、60歳以上の方が、このような形で業務を行っていました。
後輩達の介入のアドバイス、リハビリの勉強会などを中心に行っていましたね。
教員になる
年を取った人に限った話ではないですが、教員として働く人もいます。
理学療法、作業療法の資格取得に向けた大学や専門学校で働くということです。
先生になれば、重い患者の介助などはする必要がありません。
年を重ねても働くことは可能でしょう。
ケアマネージャーになるという選択肢もある
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士として経験を積み、ケアマネージャーになるという選択肢もあります。
実際に、看護師やリハビリ職からケアマネージャーになっている人はたくさんいます。
現在はケアマネージャーとして働くつもりがなくても、資格を取っておいて損はないでしょう。
資格難易度は高いため、しっかりと勉強する必要はあります。
リハビリ職からケアマネージャーになる方法についても当サイトでは解説しているため、気になる方はそちらもチェックしてみてください。
理学療法士、作業療法士として働くのが無理だと感じたら
中には、年を重ねてから理学療法士、作業療法士、言語聴覚士として働くのは無理だと感じる人もいるでしょう。
身体を使う仕事ですし、役職に就くことや先生になることも簡単なことではありません。
この仕事を続けるのは無理だ、今の職場で定年まで働くのは無理だ、このように考えているのであれば早めに転職する等の対策が必要でしょう。
最近は転職エージェントや転職サイトなど、転職に関するサービスが充実しています。
これらを使用すれば転職はよりしやすくなるでしょう。
しかし、転職するなら若いに越したことはないため、早めの判断が得策。
また、転職に関しては「科学的な適職」「転職2.0」といった書籍がおすすめです。
どちらも職場、職種選びの際の参考になります。
まとめ
今回は、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士は何歳まで働けるのか、年を取った人はどのような働き方をしているのか解説してきました。
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士でも定年まで働くことは可能です。
しかし、若い人たちと同じように働き続けることは難しいです。
そのため、介助量の重い人の介入を減らす、管理の仕事をするなど、様々な工夫がされています。
もしこの仕事を続けるのは無理、もしくは今の職場ではやっていけないと感じるのであれば、転職等の判断を早めにした方がよいでしょう。
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