「理学療法士・作業療法士はリハビリ中に雑談やプライベートの話をして良いのか?」
新人セラピストや実習生、もしくは実際にリハビリを受ける方は、このような疑問を抱いたことはないでしょうか。
そこで今回は理学療法士・作業療法士の訓練中の雑談やプライベートの話について解説していきます。
理学療法士・作業療法士は雑談やプライベートの話をして良いのか?
理学療法士・作業療法士はクライアントと雑談やプライベートの話をしても良いとされています。
私自身も作業療法をしている時に、クライアントと雑談をすることはあります。
入職したばかりの時は「もっと患者とコミュニケーションを取るように」と指導を良くされましたね。
理由としては、理学療法士・作業療法士はクライアントの生活を把握した上で、リハビリの目標や訓練内容を考えます。
その為、プライベートや仕事のことまで話を聞くことがあります。
クライアントの情報を全く知らなければ、実用的な訓練を行うことができません。
また、クライアントとセラピストの関係性を築く為にも雑談やプライベートの話をします。
理学療法士・作業療法士は患者や利用者と長期に渡り関わることがあります。
その為、クライアントとの信頼関係は重要です。
特に、初対面の時はお互いに緊張をしているため、アイスブレイクの意味でも雑談を挟みます。
リハビリに必要なクライアントの情報を知ること、クライアントとの関係性を築く為にも、訓練内でのコミュニケーションは非常に大切となります。
以下の記事で理学療法士・作業療法士の仕事内容について詳しく解説しているため、気になる方は読んでみて下さい。
訓練内での雑談・プライベートな話をするときの注意点
クライアントとの雑談やプライベートの話は大切ですが、注意点もあります。
ここでは理学療法士・作業療法士の訓練内での雑談の注意点について確認していきます。
- クライアント合わせたコミュニケーションを取る
- 関係性が出来る前にプライベートな話を深堀しすぎない
- 質問や自分の話ばかりをしない
- 質問・情報収集しなければいけない理由を伝える
- 訓練を疎かにしない
主に上記のような点に注意する必要があります。
それではそれぞれ解説していきます。
クライアント合わせたコミュニケーションを取る
クライアントと良い関係性と築く為には、相手に合わせた雑談やプライベートな話の頻度を調整する必要があります。
クライアントによっては会話を好まない方もいます。
逆に、会話を楽しみたいというクライアントもいます。
「あの人はたくさん話しかけてきてめんどくさい」「全然会話が弾まなくてリハビリがつまらない」このような負の感情を抱かれないように相手に合わせたコミュニケーションの工夫が必要です。
相手は会話好きなのか、どんな内容の話が好きなのか等を把握し、クライアントに合わせたコミュニケーションが大切です。
関係性が出来る前にプライベートな話を深堀しすぎない
クライアントとの関係性が築けていないのに、個人情報やプライベートな話を深堀しすぎないように注意する必要があります。
不快に思われる、関係性が悪くなるといったことになりかねません。
不必要に個人情報を聞きすぎない、必要な情報でもプライベートな内容は関係性が築けてからするようにしましょう。
質問や自分の話ばかりをしない
クライアントとのコミュニケーションにおいては、傾聴が大切とされています。
質問や自分の話ばかりでは良い関係が築けないことがります。
自分の話や質問ばかりせず、クライアントの話にもしっかりと耳を傾けるようにしましょう。
質問・情報収集しなければいけない理由を伝える
家族のことや仕事のこと等、クライアントから情報収集をするときは、その話をしなければいけない理由を伝えるようにしましょう。
理由も分からずに質問攻めをされれば、相手は不快・不審に思う可能性があります。
聞きたい情報がリハビリで必要なことをしっかりと説明した上で、クライアントのことを聞くようにしましょう。
訓練を疎かにしない
訓練中の会話は大切ですが、お話ばかりをして訓練が疎かにならないようにしましょう。
会話ばかりで訓練が疎かになっていると「この人は全然訓練をしてくれない」と思われる可能性があります。
貴重なリハビリ時間ですので、しっかりと訓練も行いながらコミュニケーションを取りましょう。
雑談は休憩中に挟む、作業をしながら会話をする等、工夫が必要です。
まとめ
今回は理学療法士・作業療法士の訓練中の雑談やプライベートな会話についての解説をしてきました。
理学療法士・作業療法士はクライアントと深く関わる仕事です。
相手の関係性を築くことや必要な情報を得るために、クライアントとの会話は重要になります。
訓練内で雑談をするときは今日紹介した、クライアントに合わせたコミュニケーション、関係性が出来る前に深堀しすぎない、質問や自分の話ばかりをしない、質問・情報収集しなければいけない理由を伝える、訓練を疎かにしない、といったことに注意するようにしましょう。
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