理学療法士・作業療法士の仕事をしていて、給料が安いことに悩む方は多いです。
医療、福祉の仕事は安定している、と思いリハビリ職に就く方は多いでしょう。
しかし、実際に働いて気づくの給料の低さ。
初任給こそをは悪くないですが、給料の伸びの悪さに頭を抱えてしまうのです。
最近は企業の賃上げ要請がされています。
物価が上がっているのに給料が上がらないのであれば、生活できなくなってしまいまうからね。
しかし、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の場合、賃上げにはあまり期待できません。
現に賃上げ要請が始まってから給料が伸びたと実感しているリハビリ職は少ないでしょう。
今回は理学療法士、作業療法士がどうすれば給料や年収を上げることが出来るのかに視点を当てて、解説していきます。
方法はさまざまありますが、どれも簡単なわけではありません。
楽をして稼ぐことはできないということです。
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の賃上げに期待できない理由
一般企業みたいに、一つの職場で長く働いていれば給料が上がるのではないの?
老後は退職金と貯金で優雅に過ごすイメージだけど。
リハビリ業界はそうはいかないよ。
昇給は少ないし、医療職に限らず最近は昔ほど退職金が貰えないんだ。
現状、理学療法士・作業療法士・作業療法士の賃上げには期待できません。
働いている人は良く分かると思いますが、長く働いたからといって給料がすごく伸びるわけでもないのです。
とにかく昇給が低い、これがリハビリ業界の特徴。
賃上げに期待できない、理由は以下のふたつ。
- 誰がリハビリをしても法人の売り上げは変わらない
- リハビリのお金は国の定める診療報酬に依存する
- リハビリ職自体の人数が増えている
これらがリハビリ職の昇給に期待できない理由として挙げられます。
リハビリは誰が行っても売り上げは変わらない
リハビリは誰が行っても値段は同じ。
経験年数1年でも10年でも変わりません。
病院や施設としても、個人の売り上げが変わらないのであれば昇給もそれ相応にしてしまうのでしょう。
リハビリのお金は国の定める診療報酬に依存する
また、リハビリによる売り上げは国の定める診療報酬制度に依存します。
ここ数年の診療報酬改定で、リハビリ職にとって嬉しい改定はほとんどありません。
医療費、介護費の圧迫から今後も期待は持てないでしょう。
いくら賃上げ要請をしても「売り上げが良くなっていないのにどこからお金を出せばいいんだ」という話になってしまうのです。
リハビリ職の人数が増えている
リハビリ職の人数が増えていることも原因として挙げられます。
高齢者の数は増加しているため、その分理学療法士や作業療法士もたくさん必要なのではないかと考えるかたも多いでしょう。
もちろんその考えは間違えていません。
しかし、リハビリ職は、需要以上に増えすぎていると言われています。
職種自体の人口が少なければ人材としての希少価値が上がります。
企業側は人材が足りないから好待遇にして人を集めようなどの対策を取ったりするのです。
しかし、理学療法士や作業療法士に場合はそうではありません。
企業としても、わざわざ好待遇にしなくても人が集まるのであれば、好待遇にしたくないのが本音でしょう。
このように様々な理由から、リハビリ職の賃上げにはあまり期待できないのです。
他にも、当サイトでは理学療法士・作業療法士の給料が安い理由などついて詳しく解説しています。気になる方はそちらも是非参考にしてみてください。
理学療法士・作業療法士が給料を上げる方法
長く働いても給料が上がらないなんて、この仕事は終わりだよ~。
諦めるのはまだ早いよ。
工夫すれば給料が上げられるかも!
理学療法士、作業療法士にも給料を上げる方法はあります。
業界としては給料アップに期待できないのは確か。
しかし、諦めるのはまだ早いです。
個人で工夫して給料アップを目指しましょう。
今回紹介するのは5つ。
- スキルを磨く
- 役職に就く
- 副業をする
- 転職をする
- 開業をする
それぞれ詳しく解説していきます。
理学療法・作業療法のスキルを磨く・経験を積む
まずは、理学療法士・作業療法士のスキル磨きや経験を積むことです。
スキル磨きや経験が大切といった内容は、色々な記事で書かれていることです。
すこしふんわりしていて、給料を確実に上げるといった点では、やや再現性が低いようにも感じますよね。
確かにその感覚はあっています。
スキルアップが昇給に直接的に関係するという訳ではありません。
しかし、理学療法士、作業療法士の給料が安い理由のひとつに、セラピストの人数の増加があり、セラピストの人数が増えるということは、この業界に競争率が高くなるということです。
スキルのある人材が生き残り、スキルのない人は淘汰される時代が来るかもしれません。
給料や手当が減る可能性だってあります。
企業が手放したくない人材になることで、待遇の悪化を防ぐことや好待遇に繋がる可能性があるのです。
役職に就く
給料を上げる方法として、役職に就くといった手段があります。
年功序列で役職に就ける職場の場合、自身の職場の年齢層を確認しましょう。
あまりに上の層が厚いと中々役職には就けません。
そのような企業では役職に就いて給料を上げれるのはだいぶ先の話になります。
また、役職に就くとどのくらい給料が伸びるのかも確認してみましょう。
役職者手当がどのくらいなのか、就業規則に記されていることが多いです。
ない場合は、仲の良い上司にタイミングをみて聞いてみましょう。
役職に就くことで、それなりの給料アップが望めるのであれば、その職場で役職を目指すのも良いでしょう
確実に給料を上げたいなら転職がおすすめ
確実に給料を上げたい場合は、転職がおすすめです。
先ほど紹介したふたつは時間が掛かったり、不確実であったりと、やや再現性が低いです。
今より高い給料の職場に転職した場合、すぐに給料が上がります。
その為、転職は給料を上げる為には再現性の高い方法と言えます。
今より基本給の高い職場、ボーナスの多い職場を探してみましょう。
住む場所にこだわりがないのであれば、給料の高い地域に移住するのも手です。
関東の方が地方に比べて給料は高くなります。
その分物価も高くなるため、そこまで単純な話ではないですが、田舎は車が必要だったり、気候により電気代やガス料金が高くなったりと地方ならではの支出もあります。
支出と収入を考慮して給料の高い地域に移住、転職するのも手です。
転職をする際は転職エージェントや転職サイトを積極的に利用することをおすすめします。
効率的に求人が探せたり、転職の成功率を上げることができます。
当サイトではリハビリ職の転職先の探し方、失敗しない為の注意点なども解説しているため、転職に興味のある人は是非参考にしてください。
副業も確実に年収を増やせる
副業も再現性の高い年収を増やす手段になります。
バイトや個人で仕事受注するなど、方法は様々です。
理学療法士、作業療法士は訪問リハビリのバイトをすることが可能。
また、ライティングや動画編集など個人でネットで稼ぐ方もいます。
まずは、自分の職場が副業OKか否かを確認しましょう。
ちなみに会社にバレたくない場合は、バイトではなく個人で稼いだ方がバレにくいです。
個人で仕事受注する場合は、ココナラやクラウドワークス、Bizseekといったサービスを使用するとスムーズです。
個人でも仕事を受注しやすい環境となっている為、まずは皆がどんな仕事をしているか見てみましょう。
実際にセラピストでもバイトや副業をしている人はたくさんいます。
開業する
最後は自身で開業してしまうことです。
開業にはリスクが伴いますが、成功すればリターンも大きいです。
しかし、理学療法・作業療法の提供で開業するこはできません。
これには医師の処方が必要だからです。
その為、他の分野での開業や開業可能な資格を取得する必要があります。
自分で事業を考えるなどして取り組んでみるのも方法のひとつになります。
どうしても給料に納得いかないのであればリハビリ職を辞めてしまうのもひとつ
どうしてもリハビリ職の給料に納得できない、副業やバイトで稼ぐのは自分には合わない、このような方もいるでしょう。
このような方は、リハビリ職自体を辞めてしまうのも手段のひとつです。
正直、高給に強い希望のある人にとってリハビリ職はあまり向いていないと言えます。
他に稼げる業界はたくさんあります。
実際に、理学療法士や作業療法士から他職種に転職する方は少なくありません。
自分の知人にもそのような方は結構いますね。
それなりの勇気と行動力が必要ですが、特に若い方は一度挑戦してみても良いかもしれませんね。
リハビリ職から他職種への転職についての解説をしている記事もあるため、そちらも気になる方は読んでみてください。
給料アップだけでなく節約も大切
ここまで給料を上げる方法について解説してきました。
しかし、いくら給料を上げても、それ以上に使っていれば一向にお金に余裕はできません。
適度な支出と節約を意識することが大切。
お金の使い方を改めてみることで「今の給料でも意外と余裕なのかも」と感じるかもしれません。
節約やお金の知識を付けたいのであれば「お金の大学」という書籍がおすすめです。
この本一冊で、お金の基礎的な知識は広く身に付けることができます。
また、お金の使い方を改めたい人には、「幸せをお金で買う5つの授業」という書籍がおすすめ。
より幸福感の得られやすいお金の使い方を知ることができます。
お金の使い方を改めよう、と思える一冊です。
まとめ
今回は理学療法士、作業療法士が給料や年収を上げる方法に関して紹介しました。
どんどん増えていくセラピストに勝ち抜いて好待遇を受ける為には、スキル磨きや経験の積み重ねが大切です。
しかし、これは給料を増やすといった点においてはやや不可実です。
確実に給料や年収を上げる為には副業や転職の手段がおすすめです。
理学療法士、作業療法士の中にも副業や転職で給料を上げている人はいます。
まずは周りの給料相場や自分にできそうな副業を探してみましょう。
コメント