最近は高齢社会の影響もあり医療・福祉関係の仕事の需要が増えてきていますね。
理学療法士・作業療法士という仕事に興味のある方も少なくないはずです。
理学療法士の資格を取得までの流れや、試験難易度について疑問にもう方もいるでしょう。
そこで今回は理学療法士・作業療法士の資格の取り方を解説していきます。
理学療法士・作業療法士を目指したいけどなり方が分からない人、資格取得までの道のりをもっと詳しく知りたい方は是非本記事を読んでください。
本記事の後半では理学療法士・作業療法士になるまでの道のりが大変なのか、資格難易度は高いのかといった疑問にも経験談を踏まえて解説しています。
理学療法士・作業療法士になるまでの心構えや事前準備が可能となるため、是非参考にしてください。
理学療法士・作業療法士の資格の取り方
理学療法士、作業療法士にはどうやったらなれるの?
試験を受けて合格する必要があるよ。
ちなみに試験の内容は選択式の筆記テストだよ。
さっそく、理学療法士・作業療法士の資格を取得するための手順を紹介します。
理学療法士・作業療法士になるための道のりは以下になります。
- 理学療法士・作業療法士の学科のある大学か専門学校に入学
- 理学療法士・作業療法士国家試験の受験資格を得る
- 国家試験に合格する
理学療法士、作業療法士の国家試験は筆記試験です。
実技などはなく、試験内容は多肢選択式の問題になります。
この、国家試験を受けるためには受験資格が必要。
受験資格がなければ国家試験を受けることすらできないため、まずは受験資格を取りましょう。
理学療法士・作業療法士国家試験の受験資格
試験に受かればいいなら、誰でも勉強したらなれるんだね!
試験を受ける為には受験資格が必要!
この受験資格を満たすのが大変なんだ。
先にも述べましたが、理学療法士・作業療法士の国家試験は誰でも受けることができるわけではありません。
受験資格が必要です。
国家試験の受験資格は、文部科学大臣もしくは都道府県知事が指定した養成学校で3年以上学びカリキュラムを修了することです。
このように厚生労働省で定められているため、まずは大学もしくは専門学校の理学療法・作業療法学科へ入学する必要があります。
大学の方針通りに学ぶことでカリキュラムを修了できる
理学療法士・作業療法士の学部に行くと、先生たちから、受ける必要のある授業や実習について説明をしてくれます。
基本的に大学・専門学校で定められた必修科目の授業を受けて単位を取得することで受験資格は得られます。
実習に関しても同様。
大学や専門学校によって実習に行く時期が決められており、先生たちがその案内をしてくれます。
入学した大学・専門学校が敷いてくれるレールに沿って学び、授業のテストと実習に合格することでカリキュラムは修了します。
大学・専門学校で学ぶ内容は様々
理学療法士・作業療法士の学科では、下記のような専門知識を学びます。
- 身体の構造について学べる解剖学や生理学などの基礎知識
- 理学療法や作業療法士の概念、歴史
- 各疾患の基礎知識を学べる内科学や整形外科学
- 筋肉の働き方や歩行、姿勢制御などについて学べる運動学
- 精神医学や発達障害について
医療、福祉関係に馴染みのない方はほとんど触れたことのない学問ばかりでしょう。
大学の場合は英語などの一般的な科目の授業も受ける必要があります。
私は高校卒業後に作業療法の学科の入学しましたが、やはり専門科目は馴染みがなくて結構難しかったですね。
リハビリをするには資格が必要
資格がないと、この仕事はできないの?
似たような仕事はできるかもしれないけど、資格なしでこの仕事をするのはまず難しいね
理学療法士・作業療法士として働くためには、理学療法士は理学療法士国家資格、作業療法士は作業療法士国家資格が必要。
ちなみに、理学療法士国家資格と作業療法士国家資格はそれぞれ別物です。
理学療法士国家資格保有者は理学療法士を名乗ることはできますが、作業療法士を名乗ることはできません。
それでは、なぜ理学療法士と作業療法士には資格が必要なのでしょうか。
それは、理学療法士・作業療法士を雇う殆どの職場が、入職の条件に資格の保有を提示しているからです。
資格がないと、まず雇ってもらえないということですね。
理学療法士・作業療法士の資格は名称独占に当たります。
「あれ?理学療法士と作業療法士は業務独占じゃなくて名称独占だから資格がなくても名乗らなければ仕事できるのでは?」このように思いますよね。
名称独占・業務独占の視点から考えると全くもってその通りです。
しかし、資格がないとまず雇ってもらえないことが多く、資格は必須と言って良いでしょう。
また、理学療法士と作業療法士両方の資格を持っている人もたまにいますが、自分がなりたい方、どちらかの資格が取れれば十分です。
ふたつの資格を取得するメリットはほとんどありません。
国家試験の難易度は高くない
理学療法士・作業療法士国家試験の難易度はそこまで高くありません。
2022年の理学療法士・作業療法士の国家試験合格率は以下になります。
理学療法士合格率 | 作業療法士合格率 |
合格率79.6% | 合格率80.5% |
国家試験の合格率は毎年70〜80%台で推移しています。
意外と合格率が高いと感じた方が多いのではないでしょうか。
私が受験した感覚ではそこまで難しい試験ではありません。
複雑な計算問題はなく、基礎知識の暗記ができれば問題を解くことができます。
養成校に入学して受験資格を得るだけでもたくさんの知識を学ぶことができます。
半年ほど時間をかけてしっかり勉強をすることで大抵は合格することが可能です。
私が受験した経験からも国家試験合格の難易度は決して高くありません。
理学療法士・作業療法士になるのは大変
理学療法士・作業療法士になるのは結構大変です。
先ほど、国家試験の難易度は高くないと解説したため不思議に思う方もいるかもしれません。
実は国家試験に合格することよりも大学・専門学校での単位取得(授業の合格)や実習の方が大変です。
理学療法士・作業療法士の学科では、身体や医療・福祉についての専門知識をみっちり学ばされます。
単位取得のために行われるテストは難しいものが多いです。
遊ぶ時間がないわけではないですか、4年間勉学に励むのは結構大変でしたね。
途中で辞めてしまう方も少なくありません。
また、実習期間は特に大変。
実習にも様々ありますが、長い時は8週間程度実習を行います。
8週間、施設に通い先輩療法士たちから学ぶのです。
実習中は現場で学ぶだけでなく、家に帰ってからの課題も毎日ありました。
慣れない場所に毎日通うことや、職員に気を使いながら実習地で学ぶことには精神的なストレスが掛かります。
実習地によっては職員にきつく当たられたり、課題が多すぎて睡眠不足になったりすることは少なくありません。
理学療法士・作業療法士になるための学校生活は大変なことが多いです。
だからこそ、理学療法士・作業療法士の国家試験は高い合格率を保っているとも言えます。
まとめ
今回は理学療法士・作業療法士の資格の取り方や資格取得の難しさについて解説しました。
理学療法士、作業療法士になるためには、大学や専門学校に通い、国家試験に合格する必要があります。
国家試験の難易度事態はそこまで高くありません。
しかし、受験資格を得る為に、大学や専門学校のカリキュラムを修了することは大変です。
学校でしっかり学んでいれば、資格をすることは決して困難ではありません。
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